20年ぶりの転職で着たリクルートスーツ

結婚して20年。我が家は自営業です。不況のあおりを受け、収入も激減しました。と、同時に子供の教育費がのしかかり、ずっと家業を手伝ってきた私が外で働く事になりました。転職と言えばやはり面接です。若さも体力も現役の人達には到底及ばないものの、好印象を持って貰わなければなりません。そこでリクルートスーツの登場です。

20年前と体型がかなり変わっていますし、仕事用となると学校の入学式で着て行くものとは材質も変わります。ここは無難にリクルートスーツ専用の通販カタログから購入することにしました。合わせて購入した白いシャツと黒いローヒールの靴も届き、姿見の前で着替えた私は何だか別人に見えました。ピカピカの1年生のような足取りで、久しぶりに書いた履歴書をひっさげいざ出陣とばかりに面接に出かけた私。面接会場では皆若い人ばかりです。やはり皆一様にリクルートスーツを着ています。なんだか自分だけオバサンなのに同じ格好で浮いているかもしれない、なんて弱気になりそうでした。だけど私だって20年前は若かったのです。家業を生半可に手伝ってきたわけではなく、仕事と育児を頑張ってきたのです。自己アピールだって怯んではいられません。面接では背筋を正し、相手の目を見つめ、はっきりした声で質疑応答ができました。不思議な事に浮いているかもしれないと思っていたリクルートスーツは、いつの間にか戦士が着る鎧のように私の弱気を奮い立たせ守ってくれました。家族のために戦いに来たんだと、そんな気迫が伝わったのか嬉しくも採用していただけました。今さら、なんて思わずにちゃんと着て行って良かったと思いました。

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